おススメ曲!

2014年3月30日日曜日

「Thinking Better」を聴いたよ。

「Thinking Better」
Ryu Matsuyamaの1枚目のミニアルバム。
2014年発売の初・自主制作盤。


そういえば、初期のCDはちゃんとCDの感想書いておかなかったなぁと思い出し、記録を残しておく。

このCDは、以前のドラムの人の最後の一仕事になった作品でもある。
脱退決定しながらも頼んでCD音源の制作に入ってもらったと聞いたような気がする。

思うに、このCDを作っていた頃のRyu Matsuyamaはかなり背水の陣だったんじゃないかなと推測するのだ。思うようにいかない活動の中で、決死の覚悟で賭けのように臨んだCD制作だったんじゃないか、と。

私は「Thinking Better」を自力で和訳した時、その覚悟のようなものを感じたんだ。

私は英語が苦手だ。中学英語ももたつくレベル。
とりあえず英和辞典で単語の和訳を並べて、意味が通るようにパズルを組み立てる超訳的な和訳でなんとか意味が通るように整えた。
だから、おそらくは本人の意図したところとは違うかもしれない。

それでも、かなりの追い詰められ感を「Thinking Better」の和訳から感じた。
苦悩の生々しさ。
そんな感じを受けて、それを書き残すべきか正直迷ったけど。

訳さずにいた時は、そのタイトルの語感のまま、安直に気楽な歌と考えていたんだ。
だから、そのギャップに驚きもした。
だから、Ryu Matsuyamaの歌が好きなんだなと再認識もした。

追い詰められた背水の陣の中で、それでもなお力尽くででも突破口を開こうとした、その姿勢と希望が込められたのが、このCDに収録された曲たちなのだと、私はそう理解したのだ。

とはいえ勝手な想像で、そんな裏側の苦労話を引っ張り出して先入観を植え付けるのは、彼らにとって本意ではないだろう。
そんなことは、余計な詮索であり、詮索など不要なんだ。

『曲と聴いた人の人生が合わさった時、そこに広がる景色を楽しんでほしい。』

それが彼らの本意だと、私は思っているから。
その時その時の自分で曲を受け取って、その時その時の化学反応を楽しめば良いんだ。

正解も不正解もない、何もありゃしない。
あるのは感動だけ。
それで良いんじゃないのか。


そんな訳で、個人的な感想としては。

CD全体に、大きな不安を抱えながらも、まだ終わらせたくない・終わらせない、っていう心意気とそのプレッシャーを感じながらも。歌詞に落ちる陰を払拭するように、ガス抜きするように、奏でられる明るい曲調だったり、優しく鼓舞しもう一度立ち上がる励ましの心に満ちた歌詞のラインナップに思える。
おそらくは、Ryuさん自身を励ますものでもあったはずだから、と思う。


1 Down
最近はライブではあまりやらない曲かな。
CD収録される曲の中では、わりと珍しい感じのバラードかもしれない。

2 Thinking Better
ライブ定番曲。英語分からん私は、タイトルからもう少し気楽な歌詞をイメージしていたけど、ヘタレ和訳をしてみたら思ったよりハードな歌詞でビックリした。
思うようにならない日々の中、遺言書いて背水の陣でCD発売を決断したのかな、とか想像して。
これを書くためにもう一度訳し直してみたら、以前よりもう少し軽く感じられた。
やはり聴くタイミングによって感じ方も変わってくるよね。

3 Easy
今のスタイルにも通じるエフェクトの入った曲。
とてもスタイリッシュな音。
その選択は簡単に見えるけど、簡単じゃない。

4 This Winter
最初のワンマンの時に、ライブでは聴いたかな。
構成が珍しい感じかな、と思う。
CD収録一番最初のラブソング。悲恋っぽいけど。案外、Under the seaとかにも通じるところのある曲なのかもしれない。

5 It's not our End
最近は簡易版の手拍子で、盛り上げ曲として、手拍子とコール&レスポンスの曲として、セットリストに登場の増えている曲。
曲中の手拍子は私にはちょっと難易度が高い。
なぜかRyuさんの歌詞には落下がよく出てくるなぁ。

6 Welcome back Home
サビのコーラスがかわいい聴きどころ。曲調も明るいけど、歌詞はも少し苦悩的ね。
Ryuさんの曲にはHomeもよく出てくるけど。安心感とか帰る場所の象徴なんだろな、とは思う。


2018年11月記

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