おススメ曲!

2008年10月25日土曜日

CD「bridge」を聴いた

今週はなんだかやけにバタバタしてて、でもやっとゆっくり聴くことができたので感想を。


曲目はライブでおなじみの曲たちと新曲「bridge」。ということは「bridge」も今後ライブの定番になっていくのかな~。
「お持ち帰りライブ」なCDなので、音がとてもシンプルな構成。これを聴いた後に他のCDを聴くと、とてもにぎやかに聞こえる。
「キンモクセイ」「Close to U」「雨の翼」「些末」は他のCDのと聞き比べして、面白かった。特に「Close to U」はそれぞれがかなり違っていて、それぞれに良さがある。
個人的には「些末」「Song Letter」「bridge」の歌詞が読めて嬉しかった。


良いホールでの一発録りなだけあって、曲の後ろで音が反響しているのが聞こえる。それがとても綺麗な響きで、特に「キンモクセイ」で良い効果になってるなぁと感じた。


「些末」は案の定、ソラミミ箇所があった。けど、それが元で少し思い付いたことがあったので、まあいいか。


そして「bridge」。やっぱり好きだわ、「Vital」の次に。なんてこと言うと、また暗い曲好きだねぇって言われちゃうかな(笑)。いいんだもん、ちゃんとその先を見て好きだから。
「bridge」を川崎で初めて聴いた時、浮かんだイメージが2つあった。
一つは歌詞の通りの、一歩を踏み出すことさえ躊躇われるこの橋を、それでも渡って行くイメージ。
もう一つは、連綿と続く人間の営みの中、DNAあるいは記憶を介して個人から個人へと受け渡されてゆくもの、という抽象的な橋のイメージ。父母がいて、2組の祖父母がいて、4組の曾祖父母がいて・・・、そんな繋がりの末端を生きている私が次の為にどんな橋を架けることができるだろうか、と。


洋楽は嫌いじゃないよ。EnyaとかEnigmaとかStone Ageとか。
ただ、英語が苦手なだけ。読めないから。というわけで「Unchained melody」を、辞書片手に勝手解釈・超意訳を試みる。高校以来だわー。
シンプルに想いを語る歌だけに、物悲しくなるねぇ。
この歌詞を見て思い出したのが、V・E・フランクル という人。精神科医で、アウシュビッツを生き残り、「夜と霧」という本を書いた人。
「風に想う」の感想を書いた時も、この人のことが念頭にあったっけ。



終わりから始まる物語


KUMAMIの作り出す歌詞からは、よくそんな印象を受ける。
それはきっと、私が自分のテーマをKUMAMIの歌に投影しているから。
だから彼の歌の中でも暗いと言われがちな曲を好きになるのだろうな。
自分のことはよく見えないから、他に映し見ようとする。
探している「何か」が何なのかを知る手がかりを探して。


14 件のコメント:

  1. フランクルの「夜と霧」、
    わたしは
    深く物事を考えようとする前に
    読み返したくなる本です。
    あすたさんの、書いたものを読ませて
    いただいて、
    あすたさんの中で
    フランクルとKUMAMIさんがリンクしてる所に
    ハッと息をのみました。
    おかげさまで、なにか、以前とは
    ちがうものが手に入りそうなので
    また、読み返してみたいと思います。
    『bridge』 毎日繰り返し聴きます。
    「Unchained melody」では
     (正直に言うと、音がぶらさがってるのが
      気になる箇所があるんですけど.汗)
    KUMAMIさんのこの曲に込めた思いが
    伝わってくるような気がして、
    泣きたい気持ちになります。
    胸がギュウ~となる。
    KUMAMIさんには、
    求めても、どうしても手に入らないものが
    あるんでしょうか。。。
    喉元に こらえた涙の塊がつまって、
    苦しくなるので、
    また始めから聴いちゃいます。
    ちなみに、あのウィーンホールの
    残響は、たしか2.6秒でした。
                 norie

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  2. 沈黙さえ彼の前では音楽になってしまう。
    そんな力がありますよね。
    ��popなんて枠に入りきれない芸術ですよ。とても繊細でとても優しい音楽。今、人が必要とするモノが確かに彼の声にはあると思います。
    現代の誰もが抱える痛みや日々の生活からの脱出、小さな光を歌にできる数少ないアーティストですよね。
    いま何故か日本ではアーティストという言葉を簡単に付けている気がします。
    ◎ー娘。や 
    ◎田來未、、、
    ◎恥心、、、、などなど。
    彼らの音楽が悪いなんて思いません、でもアーティストという同じ言葉で語れないんですよ。どうしても。
    彼らの音楽が無くても、時代は流れ、TSUTAYAで100円になり、忘年会で唄われて一過性のモノでしか無い気がします。
    もういちど生きてみよう。もう一度頑張ってみよう。
    もういちどキモチを伝えてみよう。
    大切な人に会いに行こう。
    KUMAMIの歌にはその力があります。
    ゴッホやピカソの絵、クラシック音楽の様に真の芸術には心にしみ込んで、生きる意味や、自分の人生を振り返らせてくれる作用があると思います。後悔したり希望に溢れたり、笑ったり泣いたり、人間を貫くのは面倒くさくてややこしい。
    でもKUMAMIの歌にも自分を見つめ直させてくれる力があります。
    橋は長い。
    だから彼の歌を聴きたくなるのかもしれませんよね。

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  3. あすたさん、今度ソラミミで気づいた
    「何か」おしえてください。
    私のソラミミも、けっこうなシロモノなので、
    お聞かせしたいです。
    こちらは、苦笑系です。
    みんとさん、
    「もういちど、キモチを伝えてみよう」
    が、グっと ささりました。
    本当に、勇気がいることだけど
    やってみる価値はありますよね?
    たとえ、また つながらなかったとしても。
    みんとさんの、書いた言葉に
    感動して心がゆっくりと
    しかし大きくゆれたのが、わかりました。
    「面倒くさい」のは、私の場合 
    自分のキモチの問題なんですけど
    それに、根気強くとりくむ、というのも
    私の目標なんです。
                    norie

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  4. ソラミミ、大したことじゃないんですよ~。
    「なれたかな」のところを「慣れたから」と思い違いしていたのです。
    全く意味が通りません。お恥ずかしい・・・。
    思い付きも、
    単に私の原作の読み込みが甘くてタイトルと内容の間にどうも据わりの悪い感じを持っていたのが、歌詞カードを読んで腑に落ちたというか、ちゃんとイメージできるようになったというか。
    私は小説を読む時に登場人物の心情を追って読む癖があるのですが(この読み方だと推理小説が楽しめないんですよ~)、原作を読んだ時に大人になった主人公のシーンでうまくイメージを掴めずにいたのです。
    で、
    「なれたかな」でタイトルが物語のどこいら辺に掛かっているのかが腑に落ちたら、
    「慣れたから」というほど「慣じんでなどいない」のだ(つまり、本人が「気にしてない」と言う時ほど実際は気にしてるよね、というような)
    そんなイメージを捕まえることができて。
    私的にそれで納得できたので、まあいいか、と・・・うーん、アバウト。まあ、やっと原作を理解?したということです(遅!)
    どうも読んだ当初は奇病の方に興味を大幅に持ってかれてしまって、ストーリーを流し読みしてしまっていたんですねぇ。
    申し訳ないことです。
    「もういちど生きてみよう。もう一度頑張ってみよう。」
    私はこっちだった。
    絶妙のタイミングで聴いた「Close to U」は、沁みた。
    これがきっかけ。

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  5. ��「なれたかな」でタイトルが物語のどこいら  辺に掛かっているのか
    タイトルがどこに、かかるかって重要ですね。
    私は常々、
    作者は作品を発表した時点で
    完全に手を離し
    読者の解釈にすべてを、ゆだねなければ
    いけないのではないか。
    と思ってるんです。
    そうすることで、読者は自分だけの
    宝物にできるって、感じるので。
    しかし、重要なことは、さすがに任せっぱなしに、したくないですよねー。たぶん。
    私はいまだに、どこにタイトルがかかるのか
    わかりません、、、トホ。
    どうも、主人公に腹がたってしまい
    読み込めない。
    なんで、もっと、そばにいんのじゃーって。
    なんで、本人が強がりを言ったからって
    ほっとくんじゃーって。
    「Close to U 」タイミング絶妙で
    よかったですね。
    私はまだこの曲にピンとこないのですが、
    あすたさんが、そう言うから
    いつか私にも「絶妙」な時がくるのだな、
    と、楽しみにできます。
    みんとさんの、言葉の
    どこにグっときたかで、
    自分が今、気持ちの地図のどの場所にいるか
    わかりますね。
                     norie

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  6. norieさんのソラミミがツボに入って、しばらくパソコンの前から動けなかったです(笑)
    私も作品の解釈は読者に委ねられるべきもの、だと思いますよ。
    作者が本当に伝えたいと自覚しているほど重要な意図であるのなら、それは作品の中に充分に表現されているはずなので
    本当に重要なことが全く誰にも伝わらない、なんてことはないだろうと思います。
    ただ伝えられたことを、どう受け取るか、どう理解するか、は読者の自由であり、
    そして読者にとっては製作意図よりも自分の感動や理解の方が重要です。
    両者がうまく合致することもあるでしょうし、大きくすれ違うこともあるでしょうが、そこに製作意図を持ちだして正解・不正解などとは決して言えないはず。製作意図を知ることで理解が進むということはあっても。
    作者が伝えたいことを充分に表現した作品を発表し、
    読者に新たな視点をもって受け取られていく。
    そこに生まれるであろう意図を越えた可能性の展開を、
    黙って信じることは表現者のプライドかもしれません。
    頑固な鮨職人の「ごたくはいい。食べればわかる」という姿勢にも似た。
    ・・・あー、すいません。偉そうに、カッコつけました。
    ↑は私の本心ですが、大幅に理想論です。
    実際は、そうは思っても七転八倒です。
    というわけで、前に書いた私の理解も、私がそれで納得したというだけであって意図とはズレていることでしょう。
    更にタチの悪いことには私の興味の方向が、
    頭だけ先に飛んでっちゃったら、残された体の生命維持はどうなるんだろう。腐った体が溶けながら飛んでいくのは嫌だなぁ。
    とか、
    実は飛んでいったパーツが同じ場所に集まって、また人間の姿に戻っちゃったりしたらどうだろう。
    とか、
    ちょっと、いっぺんなってみた・・・(爆)
    などというアホな方向を向いていたりしますので、かなり外していることは確かです。
    むしろnorieさんが感じているもの、こそ
    作者の意図であったりするのかもしれませんよ?

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  7. 私のソラミミ、
    気に入っていただけて光栄です♪
    KUMAMIさんは真顔でスパっと切捨て
    全否定してくれましたが、
    今思うと、あれは、BlacKUMA!?
    ��そこに生まれるであろう意図を越えた可能性 の展開を、
     黙って信じることは表現者のプライドかもし れません。
    そうですねー。信頼感だ とも思います。
    自分の筆力への信頼感、自分の作品の読者への信頼感。どちらにせよ、うつくしい!!
    しかし、ここはやはり、あすたさんばりに、
    「プライド」と言うほうが劇画チックで、
    ステキ。
    「プライド」という文字は
    なんだかゾクゾクしいですね~。
    ��わたしだけ?)
    ��製作意図を知ることで理解が進むということ はあっても
    作者の意図って、受けとる側の想像力を奪う可能性もありますが
    私は、けっこう知りたいほうなんです。
    作者自身のことも、興味があります。
    たいてい、作者のことを知ると
    私の中で、作品に説得力がでてくるので。
    一致すれば、やはりなぁーとその必然性に
    納得し、
    ギャップがあれば、それも楽しい。
    KUMAMIさんの音楽は必然です。
    パーツの残りの生命維持やいたみ具合(!)
    のことは、想像しませんでした。(笑)
    最後は目かな、口かな、耳かな、と気になった。
    私だったら伝えたいだろうか、それとも受けとりたいだろうか。
    伝えるならなにを、受け取るならなにを?

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  8. 私は最後まで残る部分については考えてなかったですねぇ。視点の違いって面白いなあ(笑)
    最後まで残っていて欲しい部分。伝えるか、受け取るか。
    ただ飛んでいってしまうのだろうとしか思っていなかったので、しばーらくの間考えていた。で、ようやく納得できると思えるものが閃いたので。
    うん。きっと、私だったら、
    鼻。
    これに最後まで残っていて欲しい。
    喋るのは苦手だから、口が残っても困る。
    人が悲しむ姿を見るのも聞こえるのも、やりきれない。
    だから、
    鼻歌でも歌っている。
    「こんな時まで鼻歌なんか歌って、こいつバカだなー」
    って、思わせることができたら、それでいい。
    norieさんは、伝えることに興味がおありのご様子。
    私の大好きな、
    山田ズーニーさんの「おとなの小論文教室。」
    http://www.1101.com/essay/ 
    というコラムをオススメします。
    書く表現を主体にしていますが、内容はほぼ「伝える」ということ全般にわたっています。何か参考になるといいのですが。
    このコラムの過去ログを読み返していて、
    「Lesson178 あたえ文、くれ文」
    の回を改めて読んだら、KUMAMIと重なってしまった。
    「犬は求めないから」ってこういうことかもしれない。犬の要求は単純明快だけど、人の要求には余念が付きまとう。
    気を付けようっと。

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  9. 鼻!!
    目からウロコがゴロンゴロン。
    ��「こんな時まで鼻歌なんか歌って、こいつバカだなー」
    って、思わせることができたら、それでいい。
    これが、残る人への
    あすたさん流のおもいやりなのだ、
    と感じました。
    残った人が悲しまないでいるというのが
    いいんですね。
    おっと、照れないで!
    ズーニーさんのコラム
    のぞいてみたら、ワオ!読みたいものが
    ここにあったぁ、
    しかもたくさん!ってんで
    うれしい。超うれしい。
    他にも、興味あるものがたくさんありました。
    ”ほぼ日”は、チラっと見たことがあったんですけど、(ゲームマザー2からみで)
    こんなに、奥が深かったんですね。
    ご紹介
    ありがとうございます。
    LESSON178
    読みました。
    いろんなところに、思考が飛んで
    手に負えないので、あすたさんと
    じーくり語り合いたいなー
    いや、鼻歌うたいながら、そばにいるだけでも
    いいです。
    考えを整理したら、
    書きこみさせてもらおうかな。。。
    でも、"気をつけよう" と私も思う。
    でもでもでも、「人間だもの。」という甘えと
    言い訳が浮かんだり。。。
    ひょうあんの、窓のワンチャン
    かわいい、、、。
    前に家で飼っていた犬に似ていて、
    再会したみたいな感じ。なつかしい。
    なに、みてるのかな。
    同じ景色をみたい。
                norie

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  10. 私も Lesson178 読みました。
    ��とっくにチェックしていたのに、今さらの書き込み、失礼!)
    心も外見も美しい S君のエピソードは、まさにKUMAMIのことみたいですね。
    そっか…こういう気持ちになることもあるのね…と、とても参考になりました。
    あすたさん、ありがとう!!
    ズーニーさんのコラム、どれも面白そうで興味があるんだけど、なかなか全部読む時間がなくて…(涙)
    また、何か参考になるコラムがあったら、ピンポイントで教えてもらえると嬉しいです♪
    最近「些末」を何度も繰り返し聴いていたら、最後まで残る部分、私なら何がいいか思いつきました。
    やっぱり最後までKUMAMIの歌声を聴いていたいので、私なら断然「耳」です!!
    そして最後に聴くのは、やっぱり「雨の翼」がいいなぁ♪
    「KUMAMI、ありがとう」って思いながら、空に向かって飛んで行きたい…な〜んて思いました。

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  11. ズーニーさんのコラム、てるりんさんにも参考になったようで、よかったです。
    あのコラムは一気読みすると頭パンクしますから、暇な時にでもゆっくり読んでみて下さい。あすた的には「Lesson417 速く、強く、伝わる言葉2」も、なかなか興味深いと思いますよ。
    ちなみにあのコラムは毎週水曜日更新でーす。
    てるりんさんの残したい部分は「耳」ですか~。確かに私も「耳」と「鼻」で最後まで迷いました。
    最後の時に想うことが「感謝」っていいなぁ、素敵♪

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  12. こちらに、こっそり書き込み…(笑)
    Lesson417 読んでみました♪
    あすたさんが言ってる「余念」って、どういう意味で使っているのか分かりました。(今頃!!)
    速く、強く、伝えるためには余念を払って無になり、無の我に自信を持つ。う〜ん、かなり訓練が必要ですね(笑)。
    「自分が生の言葉で話していないと、相手の生の想いも受け取れない」という箇所は、なるほどなぁと感心してしまいました。
    ちょっと解釈が飛躍するかもしれないけど、それはライヴに臨む時の気持ちにも言えるかと…。
    12/4のワンマンでKUMAMIは「いま世界に発信したいキモチをピュアにシンプルに」歌ってくれるみたいですね。
    そのキモチをまっすぐに受け取るためには、私自身もピュアなキモチで…つまり余念を払って無の状態でライヴに臨まないと、受け取れないのではないかと思いました。(大袈裟かな!?)
    ワンマンライヴ、すごく楽しみな気持ちもあるけど、私がどう感じるのか不安な気持ちもあった。でもLesson417 のおかげで、ちゃんと受け取ることができそうです♪

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  13. ライブまでに間に合ってよかった!
    これでライブを純粋に楽しめますね♪
    「ライヴに臨む時の気持ち」
    確かにその時の自分の状態や、先入観・イメージというものも余念の親戚かもしれないですね。
    自分で新生というくらい日毎に成長しているKUMAMIには、昨日までのデータは通用しないかもしれない。
    となると、
    せっかく新生されたものを、これまでのイメージや先入観のフィルターを通してしまっては、肝心なものを受け取り損ねるかもしれない。
    それは、もったいない!
    新生という大変化をピュアな気持ちで、
    ��UMAMIと、皆と、一緒に楽しみましょう♪

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  14. てるりんさん、スッキリしたみたい。
    よかったなぁ。

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